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スーパー・プライベートⅤ―Call me,baby―
プロジェクトタイプ
Installation/Performance
日付
2021年
場所
貸民家プライベイト(東京)
展覧会
グループ展「明滅/通電」
プライベイトを掃除しながら、 ふと、最近ティッシュのストックの場所を教えた利用者がいたな、と、なんとはなしに思い出した。
誰だったか、若くて、可愛くて、しっかりした印象の。
そこまで考えて思い当たった、そうだ、それは私の、むすめだったではないか。
最近は一緒にここに出入りしては、利用者の展覧会の準備を手伝っている。
なんと、私は、この家で誰かと時間を共有するとき、他者への距離も、むすめに対してのそれも、限りなく均等だったのだ。 それは、むすめに対し、執着だとか、義務感だとかを重く育てることなく、ただその存在を受け入れているのだという、突然に訪れた実感だった。
流行りの感染症て、家族間ですら距離を水められる。
他者であったことに気付かされる。
本当は、ずっとそうだったのだ。
時間の波の中で、かろうじて出会えただけだ、誰に対しても決して手は届かない。
互いの運命を全うする形でしか、出会うことすらない。
そういうものだ、人生は。
私がむすめと生きることと、何も矛盾しないままに、あなたの名前を呼ぶ。
【内容】
貸民家プライベイト一階にインスタレーション。子供の服をつなぎ合わせた波のようなオブジェ、無数のアヒルのパペット。中央に人型サイズのアヒルの着ぐるみの抜け殻が打ち上げられたように横たわる。
天上にプロジェクターによる映像。波打ち際を走る少女にアヒルのパペットが必死に呼びかけている。
「〇〇ちゃん!ぼくとけいやくして、まほうしょうじょになってよ!」
「いやだ!」と笑い逃げる少女。
電話番号があり、CALL MEの文字。電話をかけると作家が出て、プライベイトのベランダへ出るよう指示し、来場者の名前を聞いてくる。
ベランダへ出ると、遠くから、来場者の名前を呼びかける声が聞こえる。
(慈が川の向こうのマンションのバルコニーからプライベイトのベランダを監視しており、人が出てきたら名前を呼んでいる。)

